お遍路さんの旅 7-4

二日目の今日は、昨日一つ予定より巡れたので、朝は少しだけゆっくりしてしまいました。それでも7:15出発なのでかなり頑張っています。ということで今日は58番からです。

第58番 作礼山 千光院 仙遊寺

仙遊寺は高野山真言宗、本尊は千手観世音菩薩です。天智天皇の勅願により伊予の国主・越智守興公が堂宇を建立しました。本尊の千手観音菩薩像は天皇の念持仏として、海から上がってきた竜女が彫ったとされます。のちに弘法大師が四国霊場開創の折に訪れ、病に苦しむ人々を救済しようと井戸を掘り、荒廃していた七堂伽藍を修復して再興しました。

7:39に到着しました。当初の予定では07:55に58番なのでまだ余裕があります。境内は月曜日の朝ということもありとても静かです。紅葉も美しい。このお寺ではご本尊の千手観音像を拝顔できます。

7:14、59番へ向かい出発、山門は下の方にあるので、忘れずに写真を撮りました。

■第59番 金光山 最勝院 国分寺

国分寺は真言律宗、本尊は薬師瑠璃光如来です。聖武天皇の勅願により行基菩薩が薬師如来像を彫造して安置し、開創したと伝えられます。のちに何度も兵火により堂塔を焼失し荒廃しました。本格的な復興は江戸時代後期からだそうです。

8:32に到着です。境内にある薬師のつぼは病気平癒を願ってご真言を唱えながらなでると、薬師如来のご利益があるそうです。ここで一旦お遍路さんは休憩、今治城へ向かいます。

■今治城

今治城へは9:13に到着しました。当初予定よりも35分程度前倒しです。見学所要時間の目安は80分としていますが多少余裕ができました。今治城日本100名城に選出されており、別称「吹揚城(吹上城)」とも言います。天守を始めとする建造物はすべて復元・再建されたもので、再建天守は当初の建築の実在について明確な資料が少ないため史実に基づかない模擬天守で、内部は展示室と展望室になっています。
一方石垣と内堀はほぼ江戸時代の姿を残しています。まずは天守入口にて日本100名城スタンプをゲット。展示室は撮影不可となっているので三脚とミラーレス一眼は受付にて預かってくれるとのこと。展望室での撮影だけならコンデジで充分です。

最上階の展望室からは三連つり橋である来島海峡大橋なども眺めることができます。室内にはスタンプラリーの案内。スタンプラリーで天守、山里櫓、武具櫓、御金櫓に設置されたスタンプを全て揃えると粗品がをもらえるということです。粗品ってなんだろうと期待したのですが、絵はがきでした。武具櫓から多聞櫓までの一連の内部は撮影可とのことなので、動画はiPhone 6s Plusにしてみました。画質はそうでもないのですが、Plusの光学手ブレ補正はかなりいいいう印象を持っています。ということで、建物内部の映像は頑張ってもらいました。

見学はほぼ2時間となりました。計画通りの11:10に出発して次は60番です。

■第60番 石鈇山 福智院 横峰寺

横峰寺は真言宗御室派、本尊は弘法大師作と伝えられる大日如来です。役行者が石鎚山の星ヶ森で修行をしていた際に、山頂付近に現れた蔵王権現の姿を彫り、小堂を建てて安置したのが始まりとされています。弘法大師がこの寺で厄除けと開運祈願の星供養の修法をしたのは大同年間とされ、このときやはり蔵王権現が現れたのを感得され堂宇を整備し霊場としました。

12:11に到着。ここは四国霊場では3番目の高地にあり、「遍路ころがし」の最難所。林道が完成した現在は境内から500m離れた駐車場までクルマで行くことができますが、この林道は往復1800円必要です。クルマでさえ難所だなぁと感じるくらいなので仕方ありませんね。駐車場から境内へは山道を下がっていきます。これはきっと帰りは疲れるぞと覚悟しながら降りていくと大師堂の方から境内に入る形になります。その先に本堂、その右下に納経所。納経所をさらに進んで下がっていくと山門があります。

12:58、駐車場から境内までの見積もりに余裕を取りすぎたおかげで予定より20分早く出発、次の61番へ向かいます。

■第61番 栴檀山 教王院 香園寺

香園寺は真言宗御室派、本尊は大日如来です。用明天皇の病気平癒を祈願して子である聖徳太子が建立したという屈指の古刹です。のちに弘法大師が訪れ、女人成仏を祈る「四誓願」の護摩修法をされて霊場に定められました。

13:27と35分以上も早く到着しました。他の霊場と大きく異なる印象を持つのが近代的な大聖堂で、本堂と大師堂を兼ねています。2階に本尊と大師像が祀られていますが、その前面には椅子が並べられ、講堂、あるいは教会のような感じを受けました。

安産、子育ての信仰が厚く、大聖堂の右手前には背中にゴザ、右手に錫杖、左手に赤ん坊を抱いた子安大師像が祀られています。

1411、30分前倒しで次の62番へ向かって出発です。

■第62番 天養山 観音院 宝寿寺

宝寿寺は高野山真言宗、本尊は十一面観世音菩薩です。天平のころ聖武天皇の勅願を受けて大和の僧・道慈律師が創建したのがはじまりとされます。当時は「金剛宝寺」と称し、現在地ではなく中山川下流の白坪という地にあったそうです。弘法大師がこの地方を訪ねたのは大同年間で、聖武天皇の妃である光明皇后の姿をかたどった十一面観世音菩薩像を刻み本尊とし、寺名を「宝寿寺」と改め霊場とされました。

14:14に到着、35分前倒しです。みどころとしては山門を入った左手にある道標で、真念が建てたものだそうです。

14:34、55分前倒しで次の63番へ向かって出発です。

■第63番 密教山 胎蔵院 吉祥寺

吉祥寺は真言宗東寺派、本尊は毘沙聞天です。弘仁年間にこの地を訪ねた弘法大師は、1本の光を放つ檜を見つけ、一帯に霊気が満ちているのを感得し、この霊木で毘沙聞天像を刻み、貧苦からの救済を祈願して堂宇を建立したのが始まりとされます。

14:40に到着。みどころとしては成就石という穴の開いた石があり、この石の穴に、金剛杖を通すと願いが叶えられるそうですが、飛行機&レンタカーの身である自分は金剛杖はありません。。。

さて、いよいよ今回最後の第64番へ向かって15:10出発です。1時間も早い。。

■第64番 石鈇山 金色院 前神寺

前神寺は真言宗石派の総本山、本尊は役行者作と伝えられる阿弥陀如来です。修験道の祖・役行者小角が石鎚山で修行中に釈迦如来と阿弥陀如来が衆生の苦しみを救済するために石蔵王権現となって現れたのを感得し、その像を彫って安置し祀ったのが始まりとされます。弘法大師は若い空海のころ、この石鎚山に2度入山し、虚空蔵求聞持法や37日におよぶ護摩修法、あるいは三七日(21日間)の断食修行をしたそうです。

15:16に到着。石鎚山は山岳信仰の山として崇拝される日本七霊山の一つであり、修験道の根本道場でもある寺のその境内は広く、ピーンと張りつめた緊張感をなんとなく感じました。法螺貝の音が鳴り響くのも聞けたりして、いかにも修験道という趣を感じることができました。

ということで16:06、1時間以上の前倒しで、だいぶ時間がありますが、65番は離れているため行くことはできません。ということで高速を使わずに松山を目指すことにしました。それでも到着予定時刻は45分位まど早い感じです。結局時間つぶしに空港通り越してセルフのガススタで給油した後ちょうどいい感じで混雑してて18:.03に日産レンタカーに到着しました。

18:10には松山空港です。土産物など見ているとバリーさんのワンカップを見つけました。このワンカップになったゆるキャラグッズは一番です。とにかく安い!ふっかちゃんもワンカップありましたがやはり凄く安かったですし。

飛行機は18:20、少し遅れての出発、20:40羽田に到着しました。この後はここ最近のパターンで、21:50過ぎに上野の酔虎伝でお疲れ様の一人飲み。今日は着くまでにメニュー決めときました。イノブタしゃぶしゃぶ、キャベツ、焼きおにぎりでした。

今回の旅、ちょっと計画に余裕を持たせ過ぎましたね。1日目、2日目ともに大幅に時間が余ったことになりました。はやりコンパクトな境内のお寺だと標準参拝目安として意識している35分は長すぎるようです。この辺は次回30分かな。