姫路城の続きの最後です。西の丸北門跡から坂をずっと下り、ろの門、いの門とくぐり、菱の門前を左にずっと進むと、るの門があります。るの門は石垣に替えられた穴を出入口としていて、穴門と呼ばれます。もともとは扉がありました。るの門右のリの二渡櫓の下の石垣は継ぎ目があり、増築された場所です。
これでひととおり有料区域のみどころは見た感じでしたので、出口に向かい、そこにある売店で御城印をゲットしました。
出口から出て東へ進み、官兵衛普請の石垣を見にいきます。
■下山里曲輪
官兵衛普請の石垣は、上山里下段石垣のことで、上山里曲輪の南下にある下山里曲輪で見ることができます。姫路城は池田輝政が拡張しましたが、それ以前の姫路城で生まれ城主となった黒田官兵衛や羽柴秀吉時代の遺構も残っており、上山里下段石垣もその一つです。姫路城の修築工事の際に石垣の中から出てきた五輪塔などの仏石を祀った集積所もあります。
下山里曲輪の東側に下りて北へ進むと内堀が切れたところに出ます。堀の打ち止め部分が内船場蔵南石垣です。
その先、東に進み喜斎門を出て内堀沿いに見ていきます。北側に、との四門が見えました。喜斎門は搦手に位置する門です。
内堀沿いに北へ進み内堀が西へ折れる場所には、鬼門封じとも解釈される石垣があります。
内堀を左手に北側からの天守を見ながら西へ進みます。
北勢隠門跡から勢隠曲輪に入り、内堀沿いに南西に進んで南勢隠門跡、さらに南へ進んで内堀南東隅を経由して大手門から再度三の丸へ入りました。
■三の丸
再度の三の丸です。見ていないところへ行ってみます。三の丸に入り南側の道を進むと一段上へ続く坂道があります。その手前左手は武蔵野御殿跡です。坂を上ると三の丸(千姫ぼたん園)。西側の石垣上にあがると内堀を高い場所から見渡せます。北へ進むと西の丸石垣につきあたります。左側のワの櫓の下あたりは鷺山口門跡です。近くに茶室鷺庵がありました。
ここから姫路城の散策はおしまいです。姫路駅へ向かう途中にある家老高須隼人屋敷跡を見て時刻は14時ごろになっており、5時間超の散策となりました。さすがです。
14:59姫路発で帰路につきました。