今日明日とでF君と寺めぐりと温泉ということで北信州へ。今日は七福神巡りがあるということで飯山へ行った。駅前にある飯山駅観光案内処でマップをもらい、回るルートを決める。
次は毘沙門天の大聖寺。このお寺は境内は広く、善光寺地震の震災横死者追福のための黄金石地蔵尊が本堂石段前に安置されている。こちらも紅葉が綺麗な境内である。飯山は文豪・島崎藤村が「雪国の小京都」とよんだほど、寺の多い町。石川加賀にも大聖寺山の下寺院群という(偶然同じような名前)寺院が立ち並ぶ場所があり、先日そこも訪れたが、同じような感じで多くの寺が立ち並んでいることが、この一帯を散策しただけで分かる。
大聖寺まででこの一角が終わるので、一旦またお休み処の奥信濃に戻る。奥信濃では、無料でお茶をいただけるサービスがあり、寺めぐり散策で休憩するにはとてもいい拠点となる。それとここの目玉は、なんと金箔を一面に張って仕上げた純金極楽トイレ。中に入ると思わず笑ってしまうほど豪華すぎて、「トイレなのにー」と思わせ、用を足すにも少し落ち着かないくらい。館内は奥信濃の伝統的工芸品や土産品等の販売を行っているが、店の人に聞くと以前はここも寺院だったとか。南側のお寺についてうかがうと称念寺は紅葉が素晴らしいとのこと。お茶をいただいたあと、そちらに向かう。
光蓮寺、妙専寺、称念寺とつづく遊歩道。妙専寺は、奥信濃の北側にも同じ名前の寺があったが、こちらの寺は第十七代住職市川達譲が長野県スキー元祖として有名でこの寺の参道が長野県で最初のシュプールが付いた場所だそうだ。境内には市川達譲像がある。
そして奥信濃の店の人に紅葉がきれいだと聞いていた次の称念寺。突然見事な赤・黄の紅葉が目に飛び込んでくる。山門の前から紅葉に囲まれ、それは見事なもの。今日散策して来た中では、群を抜いている。山門をくぐった境内もそれはそれは素晴らしい。あまりに素晴らしすぎてもうおなかいっぱい、F君とも今日はもうこれでいっかーと寺めぐりを終わりにしてしまうほどの満足感を得たのだった。
ということで最後は飯山城跡へ行って宿へ向かうことに。飯山城跡がある城址公園は千曲川を見下ろせる場所とあったので写真撮るにはいい場所と期待していったが、川との間は木々が多く風景画としてはイマイチだったかな。
ということで今日の観光は終了ということで飯山を出発し今日の宿泊先である渋温泉へ。宿は渋温泉の白銀屋旅館。予約サイトでの評判もかなり高い宿で宿泊プランはスタンダードではなく、ちょっと豪華なりんごで育った信州牛のステーキ付きのプランで、とても楽しみなのだが、夕飯は18時から。
宿について少し時間があったので外湯に行った。渋温泉の共同浴場は地元の人と宿泊客だけが入れるようになっていて、宿泊客は宿にて浴場の鍵(湯鍵)を借りるというシステムになっている。つまり日帰りで立ち寄った人は入れないのだ。共同浴場は全部で9つあるが、女将の進めてくれた大湯(第九番)へ。湯はとても熱い湯でピリピリする。だけど銀ネックレスは変色しなかったから強酸性ではなさそうだ。大湯には蒸し風呂、つまりスチームサウナも設置。あまり時間がないのでそちらは見るだけでパス。
宿にもどり夕飯。信州牛のステーキは、すごくやわらかくジューシーでここ数年の間で食べた牛ステーキの中では一番かも。他の宿泊客はスタンダードプランだったようで、みなしゃぶしゃぶ食べてたけど、このステーキは超おススメである。他にも品数は多く、久々に腹がパンパンに張るほどの満腹感で超満足の食事だった。
夕飯後宿の風呂にも入ったけど、これがなかなかのもので、温度は大湯と同じくらいの熱いお湯。大湯ではあまり見えなかったが、宿の湯は白い湯の花が多く浮かんでいて、浴室の雰囲気もレトロな感じだったので、こっちで十分楽しめるいい風呂でした。