朝早く起きて朝風呂へ連れてってもらう。とわの湯という公衆温泉浴場で朝6時からやってるんだそうだ。なーんと100円。これなら毎日仕事前に温泉もいいよなぁと思いつつも、たぶん俺には無理だろう、朝起きられない。7時前だというのにお客さん結構いるもんである。おもしろいなと思ったのは、浴槽のまわりに座り込んでそこで洗って浴槽のお湯で流すスタイル。びっくりしたけどみんなそうやってる。やっぱいいなぁ、こういうの。
早起きしたので朝食食べてからちょっと寝てから出ればいいと言ってくれて、そうするつもりだったが、せっかく早く起きられたのでそのまま出ることにした。お土産まで持たせてくれてなんか申し訳ない気分だったけどお世話になりました。感謝感謝。
で、どこ行く?と悩みまくる。いっそ山形ではなく、新潟に抜けて新潟の温泉浸かって帰るかとか、昨日考えてたとおり山寺とか山形城行くかとか、あとはもう十分満喫したので那須方面からゆっくり帰るかとか。で、結局は山形城にとりあえず行くことに。
山形城に行こうかと思ってると昨日知人に入ったら「がじょうこうえん」行くならこのくらいみたいな話をしていた。がじょうこうえん?と思ってたんだけど調べると山形城があるのが霞城公園、これを「が」ではなく「か」で「かじょうこうえん」と読むのだった。てっきり「かすみじょうこうえん」かと思ってたし聞き間違いまでしてた。
霞城公園はクルマでそのまま入ることができて、体育館のところの駐車場にクルマを停めた。まずそこから一番近くに南大手門、堀に沿って二の丸東大手門へ。ここが写真とかでよく見るスポットで、東大手門から一旦堀を渡ると下には山形新幹線が通っている。近くにいたカメラ持った人が何時ごろに山形新幹線が来るよと話しているのを聞いたので、よし!山形新幹線を4Kで撮ってやるぞということでしばらく何もせず待機してやっと来た新幹線を撮影。上の新幹線の写真は4K動画から切り出しもの。トリミングと縮小してるわりに期待以上の画質で、確かにこんなんだと取りあえず4K動画だけ撮っていてなんてこともありうるかも。そのあと本丸方面へ行ったあと、日本100名城のスタンプが設置されている山形市郷土館(旧済生館本館:国指定重要文化財)へ。山形市郷土館は無料。中にはいろいろと展示物があるが、やはり重要文化財に指定された洋館がきれいだ。
山形城を見たのであとは帰ることにしたが、また迷う。来たのと同じ西会津街道で帰るか、福島中通りへ出て帰るか、はたまた会津から新潟経由で帰るか。結局は来た道としたわけだが、ここで昨日見られなかった湯西川温泉の今日が最終日となった、かまくら祭りに行こうかと。
で途中、昨日パスした塔のへつり。ちょっと待てよ、昨日通行止めとなってた道は川はさんだ塔のへつり側。でも観光案内とかで見てた塔のへつりは、吊り橋わたるような景色があったはず。ということは、反対側通行止めでも全く関係ないんじゃ?とのことでこれがその通りだった。国道121号から塔のへつりの案内に従って道を進むと土産物屋と駐車場がある一角へと着いた。
塔のへつりとは、百万年の歳月をかけて、浸食と風化を繰り返し創られた景観を持つ景勝地で、へつりとはこの地方の方言で危険な崖を意味するそうだ。吊り橋は藤見橋といい、これを渡ると橋の下をくぐり、岩のくぼみを進むような感じでなぜこんな形になったのか?というより、上には虚空蔵尊が祀られているので人が通路として掘ったものなのかもしれない。
さて、最後、湯西川温泉のかまくら祭に向かう。最終日だし、先日テレビでも放映されてたから混んでて見るに見られないかもしれないけど、行くだけ行ってみた。最終日とはいえ、日曜日ということもあってかクルマは止められたし見物するのにも人が多すぎということもない。到着したころはまだ明るかったので暗くなってからの景色も見たいということでゆっくりと時間をつぶしながらかまくらを散策。
かまくら祭では人が入れる大きなかまくらと3-40センチくらいの小さなかまくらがある。大きなかまくらの中には自動販売機が入ってたりするのもあって楽しい。靴のまま入るものや、畳敷きのものなどもある。小さなかまくらにはひとつずつ蝋燭の火が灯されていて、特に河原にたくさんのミニかまくらが並べられているのが一番のみどころ。どんどん暗くなるにつれ、灯りがきらびやかに揺らぐ。来てよかったと思うし、今度このあたりの温泉に泊まるのもいいかもしれない。
ということで往復高速使わずに行ってきた今回の山形旅行、メーター読みで走行距離692.3km、同じくメーター上の給油後平均燃費が25.2km/Lとかなりのエコ旅。十分満喫満足旅でした。