金曜日に入手した超望遠デジカメのニコンCOOLPIX P610を早速旅行に持っていき多少の素材ができたので、ここでファーストインプレッションとしてまとめてみたいと思います。因みに今回掲載した写真はすべて手持ち撮影です。せっかくなので元データのままで今回は掲載します。
■LX100との最大望遠比較
LX100 絞り値: f/2.8、露出時間: 1/80秒、ISO感度: ISO-800、 フルサイズ換算焦点距離: 75mm、撮影モード: オート |
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P610 絞り値: f/6.5、露出時間: 1/10秒、ISO感度: ISO-1600、 フルサイズ換算焦点距離: 1440mm、撮影モード: オート |
LX100とP610でそれぞれ最大の望遠にしての比較です。結果は見てのとおりで差は歴然と当たり前なのですが、これが最初にP610で撮影した写真なのでやはり驚きました。1440mm相当のシャッタースピード1/10秒なのに手振れしていないのは驚異的。それとPCで見る分にはISO-1600でも被写体によっては悪くない印象です。
■P610画像(望遠)
週末の東北花紀行と題した旅行にてP610で色々と撮ってみた写真です。やはり超望遠で撮りたいと思わせるのは鳥。鳥って色々どこでも見かけるのにいざそれを目的とするとなかなか見つからないものです。すずめと今ちょうど日本にやってきているつばめを撮ることができました。
使ってみて最初に感じたのは、とにかく被写体を捉えるのが大変だということ。1440mm相当だといきなり被写体を捉えるのは全く不可能、一度捉えても手持ちの場合静止物でさえちょっと目をそらすだけでフレームアウトしてしまう。それほどシビアなものと感じます。このあたりは慣れも大きいと思います。これだけで2000mm相当のP900はやはり要らなかったなとも思えました。
それと当初故障かと思った点が。それはシャッター押した後撮影された画像が大きくずれる現象です。はじめはEVFの見える範囲が撮影範囲とずれているのかと思ったのですが、そうではないと思えてきました。強力な手振れ補正の結果で、最後撮影時点で捉えた範囲が実際撮影したつもりの範囲とのずれになっている、要はそのずれが手振れなのではないかと。試しに腕を下について少し安定させて撮ってみるとそのずれが小さいと感じたので、おそらくそうではないかと思うことにしました。
■P610画像(テレマクロ)
P900と比較して有利と思っているテレマクロでの撮影です。
■P610画像(遠近比較 #1)
24mm相当 絞り値: f/3.3、露出時間: 1/1000秒、ISO感度: ISO-100、 フルサイズ換算焦点距離: 24mm、撮影モード: オート |
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1440mm相当 絞り値: f/6.3、露出時間: 1/250秒、ISO感度: ISO-110、 フルサイズ換算焦点距離: 1440mm、撮影モード: オート |
24mm相当で撮影した写真真ん中の橋の鉄柱を1440mmで。
■P610画像(遠近比較 #2)
24mm相当 絞り値: f/3.3、露出時間: 1/1600秒、ISO感度: ISO-100、 フルサイズ換算焦点距離: 24mm、撮影モード: オート |
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1440mm相当 絞り値: f/6.5、露出時間: 1/250秒、ISO感度: ISO-180、 フルサイズ換算焦点距離: 1440mm、撮影モード: オート |
24mm相当で撮影した写真真ん中を1440mmで。存在すらほとんど分からないのに1440mmでは看板が読めてしまいます。
■P610画像(遠近比較 #3)
「カモシカがいますよー」の掛け声でまず24mm相当で捉えて撮影後、そのままいい感じの大きさまでズーミング、結果550mmと1000mm相当で撮影できた野生のカモシカです。こんなのがホントに撮れちゃった!という驚きと喜びにあふれ、P610を買ってよかったと確信しました。
■P610画像(月)
1440mm相当 絞り値: f/6.5、露出時間: 1/250秒、ISO感度: ISO-100、 フルサイズ換算焦点距離: 1440mm、撮影モード: オート |
最後に昼間の月です。真ん中に月がいないのは、先に述べた撮影後のずれです。真ん中に合わせて撮ってるつもりが手持ちだとこんな風にずれてしまうといういい例です。何も考えずに撮っただけですがちゃんとクレーターまで写っているのには分かっていても感動です。
P610のファーストインプレッションまとめとしては、本当にこんな面白いカメラないなと思えるほどで、画質にそれほど拘らない人にとっては、これ一台ですべてOK、誰にでも奨められるカメラだと思います。