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東大寺二月堂と興福寺南円堂

西国三十三所勤行次第の入手と、西国三十三所満願のお礼参りを兼ねた今回の奈良旅行。宿泊したなら健康ランドがある天理から奈良市へは遠くない。興福寺の南側、猿沢池近くの民営駐車場にクルマをおいたのだが、ここは以前も停めた場所。近くて穴場の駐車場。まずはここから興福寺境内を経由して、東大寺に徒歩で向かう。

東大寺の大仏様は以前もお参りしたことがあるが、もう数十年前、ほとんど記憶に残っていないし、大仏様以外のお堂なども参ったのかどうかも覚えていない。今回の目的のひとつであるお礼参りは、東大寺の二月堂となる。

南大門(国宝)南大門(国宝)大仏尊像(国宝)二月堂(国宝)長い参道を進み、南大門(国宝)をくぐりまずは南大門(国宝)へ。大仏殿の拝観料は500円。それにしても大きなお堂である。大仏様をまるまる包むのだから当然か。大仏殿は写真撮影が可。大仏殿で御朱印をいただくが、こちらは一般寺院用の御朱印帳に。続いて二月堂(国宝)へ。こちらは大仏殿の東側の高所にある。二月堂とは旧暦2月に「お水取り」が行われることからこの名があるそうだ。周りには三月堂(国宝:法華堂)や四月堂(重要文化財:三昧堂)などもある。二月堂は十一面観音様をご本尊とし、清水の舞台のようになっていて、そこからの景色はとてもよい。こちらで西国三十三所のお礼参りの御朱印をいただいた。

南円堂(重要文化財)

東大寺のあとは興福寺に戻る。西国三十三所を開始したのがここ、興福寺の南円堂(重要文化財)から。そういう意味ではこちらのお参りもお礼のような気がする。前回はパスした、東金堂と国宝館も拝観した。中でも国宝館にはあの有名な阿修羅像が安置されているのだ。前回来たあとに阿修羅像見なかったことを友人に話したら「何しにいったんだ」くらいのこと言われたのを覚えている。まぁ自分は西国三十三所をお参りするのが目的だったからね。ということで今回は見ることにしたのだ。この阿修羅像はその美しい顔立ちから女性に大人気と聞く。これほど有名な阿修羅像のこと、さぞかし特別扱いで展示されているんだろうと思いきや、ここは国宝館、その他にも国宝が沢山あるため、あくまでそれらのうちの一つという感じでの展示。阿修羅像は乾漆八部衆立像のうちのひとつ、また乾漆十大弟子立像も同じ一角に展示されているのであった。さて南円堂へ行き、西国三十三所勤行次第を探したのだが売ってない。聞けばあるのかもしれないが、聞かなかった。また他のお寺行ってみようということで。

奈良へ

西国三十三所勤行次第を持っていないので、どこかの札所に行って入手しようということで、今日は奈良へ。今日は行くだけで明日、興福寺南円堂へ行ってみる予定。あとは大仏様かな。

奈良健康ランドにて宿泊。

西国三十三所先達就任

sendatsu1sendatsu2sendatsu3旅行中に西国三十三所の先達グッズが届いていた。中には袈裟、頭陀袋、軸装納経帳と名札。そして案内の記載された紙。

これで先達として就任したことになったので、2巡目いつ開始しようか。2巡目からはもう少しひとつひとつの寺のことを調べてゆっくりと回りたいと思っている。

先達申請書

早朝、3時に起きるつもりがきづけば6時。急いで仕度して6時半に出発し、岐阜の華厳寺へ向かった。予想どおり、渋滞には巻き込まれなかったものの、現地に着いたのは12時半ごろと丁度6時間。CTにしてからホントゆっくり走るからなぁ。思いのほか時間が掛かる。GSまでの頃だったら5時間コースだろう。

それはさておき、華厳寺にて、先達申請書なるものを頂いて参りました。先達について、昨日のつづき。先達になるには、別途申請料がかかります。先達の場合は1万円で、中先達、大先達も1万円。それ以降は各3万円、最後の特任大先達は30万円だそうです。先達申請で1万円かかりますが、先達就任特典として、袈裟、頭陀袋、軸装納経帳、名札がもらえます。さらに先達と一緒に参拝された方には詠歌護符が授与されます。さらに札所会主催の行事案内がきます。

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お参り後、予定通り参道にある水谷美術という店で、先日散華台紙と額縁を買ったときのおばちゃんに表装のことを伝えていろいろサンプルとか見せてもらって、お願いしてきた。おばちゃん、顔覚えてくれてて、高いやつと安いやつで迷ったけど、結局35,000円の箔入緞子(どんす)を、こないだ買った時負けてくれたからわざわざ来ました~とか、次の坂東も西国も今度は高いやつでお願いしますから~とか、はるばる埼玉から来たし~とか言ってまけてもらって30,000円に。仕上がりは12月中旬。楽しみである。

ということで今日は最初から日帰りのつもりだったので、14時ごろ現地出発、まっすぐ帰ってきました。

西国三十三所 先達のこと

今日から三連休、昨日一人で飲みに行ってそのまま泊まって昼すぎに帰宅。三連休どこか行きたいなと思って、本当は今日の早朝とか逆に夕方前あたりに出発して、なんて考えていたけど、なんだか疲れちゃった。

ということで明日の早朝3時すぎとかに起きて出かけることにした。どこへ?なんとまた、岐阜の華厳寺華厳寺は10月中旬にお参りし、めでたく西国三十三所、および日本百観音の満願を迎えた西国三十三所の第三十三番。それでなぜまた同じところにこんなにすぐ行くのか?

知らなかったが、西国三十三所には先達会というものがある。古来より巡拝案内、おつとめの導師などを勤められる方を先達(せんだつ)と呼んでいる。「札所会では現代にマッチした先達様を募集しています。ご家族や友人をお連れして再び西国巡礼に旅立ってください。」とのこと。先達になるための資格は、「西国三十三所霊場を巡拝し、信仰心のある方」で、「一度巡拝された方は先達に、先達として二度巡拝された方は中先達に、中先達として三度巡拝された方は大先達に」というようにその称号も巡拝回数によりだんだんあがっていく。ということで、一度目の満願を迎えることができ資格もあるわけで、満願の記念と今後も続けていくという意思表明を兼ね、申請しようかなと思った次第。

申請のためには、西国三十三所のお寺の納経所にて、満願の確認をもらい、申請用紙をいただく必要があるのだ。それで行ってこようという計画。西国三十三所のお寺ならどこでもいいわけだが、一番近いし、三連休の大渋滞に巻き込まれなさそうなルートを使えるということで。それともうひとつ、満願して随分経ってしまったが秩父三十四箇所の掛け軸を華厳寺参道にあるお店で表装してもらおうかなと。

西国三十三所 散華

三国三十三所 散華

華厳寺からの帰宅後早速、購入した散華用台紙に西国三十三所でいただいた散華を貼って、額縁に入れた。

出来上がりはご覧のとおりで、台紙の中央には観音様、右上から順に第一番から始まり、左下が第三十三番となっている。

貼りながら少し心配だったのは、散華が小さいので紛失してしまってないかということだったけど、ちゃんとありました。

もともともっていた台紙は、ただ散華用の枠が順番にあるだけのものだったので、できあがりを見て、台紙と額縁あわせて3500円と奮発してよかった。結願の余韻にもじっくり浸れるというものだ。

さて、次は結願のお礼参りである。善光寺かな。

西国三十三所結願!

やっと今日西国三十三所の結願した。坂東、秩父はもう結願してるので、これで日本百観音を結願したということだ。

西国三十三所の最後は結願寺(三十三番)の華厳寺で、岐阜県の揖斐川町にある天台宗の寺で、ご本尊は十一面観世音菩薩。朝6時15分頃出て、渋滞らしい渋滞にはほとんど会わずに現地には13時過ぎに到着。高速は90km/hを基本として行ったので距離の割には時間は掛かったけどその代わり行きの燃費は24.3km/Lと好成績!

参道

さすがに西国の結願所、参道はとても長く、桜並木、土産物店、飲食店など、多くの店が立ち並んでいて参拝客も多く、この賑わいが、なんとなく今日の結願を祝ってくれてると思えるほど、気持ちは高ぶっていた。

仁王門をくぐるとゆったりとした坂道で左右に諸堂があり、突き当りの石段を登ったところが本堂。お参りしてから御朱印をいただくのだが、なんとここの御朱印は現在・過去・未来を示す3つセット(なので納経料も3倍!)。

石段と本堂

そして今回西国三十三所を急いで回る理由となった、散華をいただく。散華は西国三十三所の各お寺で納経をすると貰える蓮の形の小さな色紙。初めてもらったのは西国三十三所を回りだした2010年10月、おじいちゃんの法要で京都に行ったときに前泊で行った、奈良の興福寺南円堂である。坂東、秩父では配布していないので、西国はこういうのをくれるんだ程度に思ってたのが、たまたま今年回ったお寺で散華の配布は来年3月までというのを知り、なんとしてでもそれまでに全部回らなきゃ!ということになった次第。この散華の配布はJR西日本実施の「駅からはじまる西国三十三所めぐり」によるもので、実施期間は2010年10月から平成2014年3月まで。ということは、最初にもらったときが絶妙なタイミングだったわけだ。

本堂では戒壇めぐりもあった。善光寺系以外では初めて見た。なんと良心的な100円で入れる。善光寺同様、暗闇の中で錠前に触れるということだが、見つからないうちに出口に来てしまった。だって入り口のおじさん、別の参拝客と話してて、何にも事前に教えてくれなかったし。ということで、手すりをまたいで2周目。誰かが右側にあると言ってるのが聞こえたので、今度は右を探すと、、、あった、すごく巨大なのが!善光寺の手で握れるようなものを想像してたので、わからないはずだ。一安心である。

先ほどいただいた3つの御朱印は、それぞれ、本堂、満願堂、笈摺堂を指すとのことで、本堂向かって左側の笈摺堂、そのあと更に左奥石段を登った左記にある満願堂をお参りして、これで終了かと思ったところで、満願堂の脇に奥之院を指す案内発見。てっきり満願堂が奥之院と勘違いしてた。せっかくなので奥之院もお参りしよう!

奥之院

これが思いのほか難関だった。結果からすると奥之院までは約1.5km(途中で知った)の山登りだったのだ。行けども行けどもお堂があるような気配にならず。奥之院への参道脇には西国三十三所の各お寺の祠とお地蔵様が祀られていて、こんだけ歩いて登ってきたのに、まだ二十番?的な、この先を思うとホントに引き返そうかと思うくらい、きつい山道。疲れるし崖っぷちの参道なので、これ落ちたら絶対見つけてもらえないなという不安にもかられる。やっとの思いで奥之院に。途中出会ったのは、男性一人とカップルの3人だけ。それも登り始めのときだから、行って来たかどうかは不明。あんなに賑わっていたのにここまで来る人はほとんどいないってことのようだ。もう少しいてもよさそうなものだけどなぁ。なぜなら境内にあった案内図ではすごく近いと思わせる書き方だし。でも来てよかった。この山道は修行、ここまで参ってほんとに結願した!という達成感が増すというものだ。他の人来てないし。帰り道は下りなので、楽ちんだったが道を間違え、大きな池に出たと思うと本堂向かって右側にたどり着いた。お寺の参拝でこんな苦労をしたのは初めて。

そうそう、最後に思い出したこと、本堂正面向拝の左右の柱には「精進落としの鯉」という、銅製の鯉が打ち付けられていてこの寺で満願した者は、その記念にこの鯉に触れる習わしがあるというもの。思い出してよかった、触りました。

奥之院行ったのもあって、13時過ぎに到着し、すでに16時前。駐車場へ戻る参道で、水谷美術という掛軸表装専門店に、散華を貼る台紙で綺麗なのがあったので、額縁と一緒に4000円のところ3500円にて購入。以前買っておいた500円の台紙はただ貼るだけの薄っぺらいものだったので、せっかくだから豪華にしようと奮発したのだった。

谷汲駅跡

さて帰りには、近くに谷汲駅廃線跡にも立ち寄る。谷汲駅は、岐阜県揖斐郡谷汲村(現、揖斐川町)にあった名鉄谷汲線の駅で、2001年9月30日の営業限りで、同線の廃止とともに廃駅となった。現地で場所を調べると華厳寺の山門のすぐ横にあった。レトロな車両が2つ、展示もされている。

実は今日は横蔵寺という同じ揖斐川町にあるお寺にも行くつもりだったが、この時間では無理ということで帰路につき、12時すぎ帰宅。

竹生島、宝厳寺

朝、大広間で朝食取りながらきこえてくるのは、雨音。降ることは初めから分かってたことだけど、朝から降ってたらどんどん強くなる一方ってこと?
船がいつでなくなるかわかんないけど、とりあえず行くっきゃない!高速は使わずに下で行くことにしして、道はかなり空いてるいい感じなんだけど、健康ランド出た時とはうってかわっての大雨、これマシでヤバくね?ってくらい。そんな天気がしばらく続いたんだけど、だんだん雨も普通になってきて、船が出る長浜港についた時も、船の先客が並んでるのが見えたので一安心、とりあえず船は出るようだ。つづく

竹生島目指して

今日は西国三十三箇所の第三十番、宝厳寺目指して西へ。大抵一人旅だけど今回はじゅんきちさんも参加で、彼は午前中仕事だから15時前に出発。
今日は岐阜の東洋健康ランドに行くだけ、夜到着して風呂入って飲んで寝て明日朝早く出る計画。いたって順調に渋滞全くなく現地に着いて、ゆっくり風呂入り、お広間で夕飯。何度か利用したことのあるこの施設だが、大広間での食事は深夜超えても可能ってこと、改めて確認できたのは良かった。奈良健康ランドとともに旅の拠点としては最高である。
今日は順調だったけど問題は明日。台風18号が明日明後日い直撃予想だからだ。明日竹生島への船、ちゃんと運行せてくれればいいけど心配。