越前加賀旅行2日目

朝7時半に起床、8時から朝食。朝食もこれぞ旅館の朝食といった感じのシンプルでおいしいもの。朝食のあとは朝風呂だが、なーんと野郎二人なのに貸切風呂を9時から予約してるので、その前に宿の目の前ある名勝・鶴仙渓(かくせんけい)散策。

朝食鶴仙渓 小才橋鶴仙渓芭蕉堂

鶴仙渓について。大聖寺川の中流にあり、後述する「こおろぎ橋」から「黒谷橋」に至るまでの、約1kmの区間を指す。砂岩の浸食によって数多くの奇岩が見られる景勝地である。ということで宿から近い小才橋から渓流沿いの遊歩道を進んで黒谷橋までの小散歩。黒谷橋の手前には芭蕉堂。そう、芭蕉堂とは、あの松尾芭蕉をしのんで建てられたもの。松尾芭蕉は山中温泉をいたく気に入りおくのほそ道の旅で八泊九日にわたる長逗留をしたとのこと。

ちょっとのんびり散歩しすぎて9時すぎから貸切風呂。宿泊プランについてるのでせっかくだからと利用したけど、この宿の貸切風呂は珍しく普通の大浴場。おそらく、もともとは女風呂だったものを新たに2倍の広さの大浴場を作ったので、こちらを貸切風呂にしたのだろう。ということで貸切風呂って言ってもそんな感じはまったくしない。野郎同士で入ってもなんら恩恵はなく、ただ大浴場が空いてたという感じのみ。10時半にチェックアウト。

■那谷寺

奇岩遊仙境奇岩遊仙境

今日の最初の目的地は那谷寺である。前から訪れたいと思っていた小松市にある高野山真言宗別格本山のお寺で、宿からは20分もかからない。左側の受付で拝観料(600円)を納める。山門から続く苔むした参道には厳かな感じが漂っている。参道を進んだ左側に金堂華王殿がありそこで納経を先にお願いする。金堂華王殿にはおおきな本尊丈六の十一面千手観音が安置されている。金堂脇の普門閣を見てから参道に戻り進む。

左に蓮池とその上にまさしく山水画のような景色の奇岩遊仙境と呼ばれる岩山があってちょっと感動する。本殿唐門をくぐるとすぐ左脇に石段があり、そこを登っていくとなんとその岩山にいけるのだった。岩山の中腹にいる我々の姿を見た、下にいる参拝客がすごいすごいと喜んでいた。ただしその岩山、手すりなどはまったくないのでかなり危険。そこを歩くだけで修行しているような気分になる。

大悲閣拝殿、本殿

大悲閣拝殿、唐門、本殿は重要文化財で岩窟中腹に建てられている。本殿は岩窟内にあって御本尊千手観世音菩薩が安置された厨子の周りを胎内に見立ててぐるりと一周できる。拝殿脇から岩の門をくぐって進んでいくと、三重塔(重要文化財)、鎮守堂護摩堂がある奇岩遊仙境の対面側。鎮守堂から見た奇岩遊仙境の景色がまたすばらしい。その他護摩堂、鐘楼と言った重要文化財など、見所満載のお寺だったので拝観に1時間半ほど。
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■大聖寺山の下寺院群

大聖寺山ノ下寺院群

次に向かったのは大聖寺の山ノ下寺院群。越前との国境付近であったところに、大聖寺藩が意識的に寺社を集めたと言われる場所で7寺院、1神社が並んでいる。那谷寺からそれほど遠くはないのだが、場所がよく分からずちょっと迷った。通りに沿って順に、実性院(曹洞宗)、蓮光寺(日蓮宗)、久法寺(法華宗)、全昌寺(曹洞宗)、正覚寺(浄土宗)、宗寿寺(日蓮宗)、本光寺(法華宗)、加賀神明宮(神社)。

実性院蓮光寺久法寺全昌寺
正覚寺宗寿寺本光寺加賀神明宮

実性院は大聖寺藩前田家の菩提寺で拝観料は400円。歴代藩主の墓が立ち並んでいる。全昌寺は松尾芭蕉が泊まった寺として知られ拝観料は500円。確かにこれほどの数の寺院・神社が並んでいるのは珍しい。もう少し時間に余裕があればよかったのだが、永平寺に行ってから帰る計画なので、拝観料が必要な2寺以外はささっと流し見ということで失礼した。それでも所要時間1時間。

親子丼

次の永平寺に向かう途中、再度山中温泉を通るので、宿で見た漆器カタログに載っていて買うぞと決めてたiPhone5用ケースを買うために漆器直売センターに行ったんだけど、なーんと今日は正午で営業終わりで買えず。

昼飯とお土産購入を兼ねて道の駅山中温泉湯けむり健康村に寄ってから永平寺へ。

■永平寺

永平寺は道元禅師によって開かれた座禅修行の道場として知られる曹洞宗の大本山。本当にお坊様が修行されているお寺である。拝観料は500円。前回福井に来たのはこの永平寺が目的だったため、今回は2度目のお参りで1度目からさほど時間が立っていないので最初の修行僧によるお寺の拝観説明も完全に覚えていた。拝観時間が17時までだが、到着が16時前ということで前回よりは足早になってしまった。

山門仏殿法堂回廊

前回も感じたことだが、若いお坊さんが修行しているということを本当に感じられ、そのような道場ということもあって伽藍の構造に生活も感じられる、なんとなくだが学校と似た雰囲気もあるところが面白い。ひととおり拝観したところで、一泊の体験修行の案内を見つけて見たのだが、朝の3時台(季節により異なる)に起床して、色々と修行僧と同じ修行をして午後9時すぎに寝るという生活らしいということが分かった。朝そんなに早く起きて大変と思ったが9時に寝るなら睡眠時間は自分と変わらない、そう、規則正しい規律ある生活を送るということが大事なんだなのだ。

豚しゃぶごまだれつけうどん

ということで帰路に着いたのは17時過ぎてから。丸一日観光してすごく充実!だけど、単純計算でスムーズに行っても23時前後にFくん宅、そこから自宅まで2~3時間という結構ハードなスケジュールの上、1時間半近くの大渋滞に巻き込まれてしまった。夕飯は浜松SAで豚しゃぶごまだれつけうどん。結局家に着いたのは4時。あー明朝の自治会の公園掃除は欠席だな。

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